1限の会議が終わり2限め、しばらくすると中庭から声がする。窓から覗くと中学3年生を前に国語教員が話している。面白そうだと思い、私も中庭に出る。日差しはあるが夏ほどではない。木々の様子も青々としてまたよろし。
生徒の持っているプリントをちらと見ると、どうやら『俳句』の授業らしい。いわゆる人間の五感、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚…いや、ここで味覚はないか。要は外に出て自分が感じたものやことを記入するようになっている。「窓の数」「葉っぱの色」」や「花の色」、「カラスの鳴き声」や「風」「日差しが暑い」など、自身の感覚が刺激されたものやことがたくさん書かれている。
『俳句』は、ご存じ、五七五の計17字(音)で自ら感じた世界を表現するものだが、その出来は持てる感性に大きく左右される。同じ場所にいて同じものを見ても、見る者によって目に映る世界は違うし、感じ方も違う。あぁそんなところを見ていたのか、なるほどそんな想像もできるのかとその違いに驚き、感動させられる。私自身もブログにて言葉遊びをしているが、『俳句』と呼ぶには程遠い。ただ、評価はご自由にということで、感じたことを素直に表現するのは面白く、勝手に気に入っている。
中庭を感じている生徒に「俳句は好き?」と聞くと、「百人一首は好きです」と即答。どうやら、文章はあまり得意ではないらしい。「歌が好きなら俳句も楽しめるよ」と声をかける。たった数歩の移動で教室では学べないことが学べる。動け、好奇心!…ってどこかで見たな(笑)。
中庭を 独り占めする 初夏の朝
