最終日、本日も快晴。この3日間でわかったことは天候と海の状況。午前中は風もなく、いわゆる凪の状態で海も波がなくとても泳ぎやすい。が、午後になると東から風が吹き始め、急に波が立つ。昨日も午後の1km遠泳は、東向きでは波が立ってなかなか進まなかった。それでも生徒たちは自身の能力以上の力を発揮して乗りきった。本日の3km遠泳も生徒たちの頑張りに期待するのみ。
6時に起床し、朝食をしっかり食べ、部屋を片付けた後、8時半には浜に集合。早速、命綱にヘルパーをつける。その慣れた手つきにこの間意識が高まったことが見える。準備体操後は、担当の想い、学年主任の熱意を伝える。そして、生徒たちの円陣。実行委員長の「3キロみんなで完泳して、素晴らしい景色を見ましょう!行くぞー!」の掛け声に全員が「おーっ!」と応えて79期生が一つになる。
続いて教員チームも円陣を組む。何がなんでも生徒の安全を確保すること。これまでの成果として、生徒の可能性を信じること。大人として本気の姿を生徒たちに見せること。それが生徒の成長に必ずつながるということ。皆で認識を共有し、「行くぞー!」の掛け声。生徒たちより少し長めの「おーーーっ!」に気持ちが現れる。身体も気持ちも整った…いよいよ入水!
指揮船、救助ボート、そして今年から導入したメガサップが配置につく。太鼓の音と共に1班から入水し、沖に向かう。2班、3班が続く。そして、少人数に絞った4班が入水し、チーム79期生が隊列を組んで動き出す。
さすがの1班は美しい隊列と流れるような泳ぎ、2班も負けじとスムーズに続く。3班もその差を感じない遜色ない泳ぎ。4班は泳ぎこそゆっくりだが、最も強い気持ちを感じる。全員完泳には一人ひとりの気持ちと班の仲間意識とチームとしての団結力が必須。
10分、20分と時間が経つが、波も泳ぎも平穏そのもの。塩水を飲んだり、クラゲに驚いたりとあるが、アクシデントをものともせず進む、進む。
半ばで点呼を取った際も、皆大きな声で返事をする。体力的には大丈夫と認識。待ちに待った氷砂糖の配付は50分過ぎ。3列の隊列のまま改札を抜けるように、氷砂糖を持った教員を通過する。「うまい!」「甘~い!」との歓喜の声が響き、あらためて皆が元気になる。
「残りあと20分!」の声を聞いた時の皆の飛びきり元気な声は印象的。こちらとしては、焦らず、冷静に泳いでほしいと願う。そして、ドンドン!ドンドン!という岸に上がる太鼓の音が!疲れた生徒もその音に元気とエネルギーを取り戻し、隊列を揃えつつ岸へ向かう。
1班が少し遠回りをしていたため、2班3班が先に上がる。そして、4班の生徒たちが最後の力を振り絞って岸に向かう。「あと50m!頑張れー!」岸からも、各船からも声かかる。あと30m…あと20m…もうすぐ足がつく。それでもつけずに泳ぎ切る。一昨日まで、浜辺で個人レッスンを受けて50mほどで我慢できなかった生徒が見事にゴールする。本気の成長!本気の感動!浜でたくさんの生徒たちがそれを拍手で迎える(涙)。
臨海学舎はたった3日間だが、そのストーリーはプールの始まった約1ヶ月前…いや、79期生が入学したときから実は始まっている。遠泳終了後、担当から、学年主任から語られた熱いメッセージは生徒たちの心にきっと刺さっている。4班の生徒たちだけでなく、安定した泳力で全体をリードした1班、自己の能力をしっかりと向上させて、4班の目標となった2班、3班の生徒たちにも泳力以上の成長を感じた。
私も、約30年前に何度も臨海学舎を経験し、その教育的効果は理解していたが、今回あらためて実感した。そして、よく「限界を越えよう」と言われる(私も様々な場面で言ったことがある)が、人間、最初から限界などなく、あるのは「可能性」のみだと今回の臨海学舎を通じて感じた次第。何より今回ご参加いただいた助力の方々のご協力がなければできないこと。心から感謝したい。
宮津にて 凪の海をば 熱くする 79期 ここに団結
保護者の皆様、関係の皆様、行事の性質上、ご不安、ご心配な点も多々あったかと存じますが、生徒たちはしっかりとこちらの想いを受け止めて成長してくれました。様々ご準備いただきありがとうございました。今後ともご協力いただき、ともに子どもたちの成長を見守っていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
