69期生 修学旅行通信

 

【四日目 5月26日】

最終日の朝は、曇り空。少しひんやりした空気の中、眠い目をこすりながらの朝食です。夕べの飛騨牛に続き、名物の朴葉味噌。朝から何杯もご飯をおかわりする強者もいました。

心配していた天候も、何とか味方に付けてラフティングをすべく郡上八幡へ。冷たい長良川の洗礼を受けつつ、清流のラフティングを楽しみました。時々の小雨も、69期生には、関係ありません。ベテランのガイドさんは、日本よりラフティングが盛んなネパールの方が多く、個性豊かな指導には定評があります。

郡上八幡ホテルのお風呂で冷えた身体を温め、鶏チャンのランチ。ご当地グルメを堪能するのも旅の醍醐味です。

道路事情を考慮して、予定より少し早目に岐阜羽島駅にバス移動。最終日の行程は順調に進みました。

予定通り、16時50分に新大阪駅に到着し、17時20分に解散しました。

 

【三日目 5月25日】

昨夕からの冷たい雨が残る朝、乗鞍はやむなく断念。雪遊びを楽しみにしていた生徒たちは、あからさまにテンションが下がり、がっかりした表情を隠せません。やはり、自然相手です。すべてが思いどおりには行きません。

気持ちを切り替えて、白川郷の散策に向けて出発します。例年、旅程に組まれている世界遺産です。小雨模様の白川郷は、風情豊か。途中で雨も上がり、自由散策を堪能しました。畳平は残念でしたが、世界遺産の風格は流石です。いにしえの暮らしが今に活きている様子を見て、感じて、受け止めてくれたことでしょう。

午後からはクラス単位の活動です。丹生川村の入村式を終え、それぞれの分宿先に移動。天候もすっかり回復し、農業体験日和です!

クラスごとに、バスで個性豊かな民宿に向かいました。中には、築180年という歴史的な建物もあります。畳敷きの縁や山々を借景にした趣ある佇まい。錦鯉が優雅に泳ぐ中庭もステキです。

遅めのお昼を食べて、いよいよ農業体験です。たんぼ、畑、ビニールハウスと、働く場所は違いますが、気持ちよく汗を流しました。土に触れ、作物を育てることの大変さを身をもって感じたことでしょう。

夕食の後は、分宿先でのナイトハイクとクラスで考えたレクリエーションを楽しみました。花火や肝試しもあったとか。

 

【二日目 5月24日】

肌寒い上高地の早朝は、気持ちをキリっとさせてくれます。曇天の下、ホテル前での朝の集いと体操で心身を目覚めさせ、河童橋まで軽く散歩。クラス写真と、恒例の河童橋学年写真を撮りました。ホテルに戻り、上高地のメインイベントに向けて、しっかり朝食を摂りました。

雨具と防寒着を準備して、登山、ロングハイキング、バードウォッチング、それぞれの散策です。ガイドさんからの指示は絶対!みんな、緊張感をもって対面しました。お弁当と上高地マップを受け取ったら、いよいよ出発です。自分の体力等を考えて選んだコースですが、朝の健康状態を考慮して、一部変更しました。登山コースは、山の条件が悪いため、途中で経路を変えて対処することに。安全第一です。

ホテルを出ると、ポツポツと雨粒が落ちてきました。何とか小雨でおさまることを期待して、ガイドさんとともにそれぞれのコースへ出掛けました。

おかげさまで、雨足が強くなることもなく、全員無事に散策から戻りました。体調を崩していた生徒も、怪我をしていた生徒も、周りのサポートを得ながら挑戦しました。

道中、色々な発見もありました。二輪草の群生地では、緑の花を見つけました!四つ葉のクローバー同様、幸せになれると言われています。明神池のパワースポットで、夢の実現を祈りました。バードウォッチングも、コマドリ、鶯、啄木鳥など、鳴き声とともに楽しみました。サルにも会いました!まさに、自然を満喫した1日です。

ガイドさんからは、たくさんの高山植物や上高地の歴史、地理や地形、環境のことをうかがいました。大阪での日常との違いについて、生徒の敏感なセンスで感じてくれたと思います。岩、石、砂、土、水、風、空気など、普段気にとめることが少ないものに意識を向ける、貴重な経験になったことでしょう。ゴミが全くない美しい上高地の風景を、心に刻んでくれたと思います。

河童橋まで戻ったら、フリータイム。絶品のソフトクリームや河童コロッケを頬張ったり、友達同士で思い出の品を買い求めたり。疲れた~と言い合いながら、疲れそのものを楽しんでいるようです。フリータイム中からホテルでの入浴もOKとしました。昨日よりゆっくり入浴して、疲れを癒しています。

夕食の後、3日目の天気を気にしつつ、恒例のフォークダンスを楽しみました。

 

【一日目 5月23日】

新大阪で出発式を終え、予定通り新幹線こだまに乗って岐阜羽島に到着。大きな荷物をやや持て余し気味ですが、まだ序ノ口。元気一杯です。予想以上に蒸し暑く、こまめに水分を取りながらのバス移動。高山近郊にて、自然薯のランチでお腹を満たし、高山市内散策。陣屋でクラス写真、橋の欄干にある手長足長と一緒にグループ写真を撮りました。思い思いに高山グルメを楽しみ、古い町並みを歩きました。家族のために、後輩のために、真剣にお土産を選ぶ生徒もたくさんいました。

移動中のバス車内ではカラオケ大会。なかなかの歌声を披露しあいました。

上高地に到着してバスを降りた第一声は「寒ーい!」Tシャツの上に慌てて上着を羽織ります。美しい新緑と例年より雪が多く残る山々が、附中生を出迎えてくれました。ホテルの入所式を終え、ハンバーグのディナー、入浴タイムです。この後、実行委員を中心にレクリエーションを楽しみます。心配していた明日の天候も、何とか持ちこたえてくれそうです。